前に、PIANISSIMOの日記でも書いたことのある、大好きな劇団がある。 一昨年に続いて、今年もラッキーなことに、抽選で当たった全農主催の、ファミリーミュージカル。 お子さんがいる方なら、ぜひ、一緒に見に行ってほしいと思う。 必ず、夢と感動のひとときになるから。
開場15分前、ホールの前にはすでに長い列ができ、親子連れでにぎわっていた。 チケットと一緒にもらったジュース(全農)でちょっと一息。ホールに入る。 舞台の上は、まるで子供部屋。大きなおもちゃ箱の中、って感じ。 積み木やぬいぐるみ、床にレールが敷いてあって、汽車ポッポが走ってる。 開演前から、もう夢の世界が広がり、子供たちが歓声を上げる。 入り口近くでは、ピエロがマジックショーをしてる。これもメンバーさん。 いくつか子供向けのイベント、見に行ったことがあるけど。 ここまで、お客さんの子供の視線で考えてくれる企画って、見たことがない。 さすが、全農! さすが、入場無料のイベント! みんなが開演前に並ぶ気持ち、よくわかる。 ベルが鳴って、客席が少しずつ暗くなって、舞台が光に満ちる。 ミラーボールの星が回りだし、スモークの中、光が遊び出す。 光の渦の中、6人のお姉さんたちが登場。ステージの始まり始まり。
第1部は、歌とダンスのコンサート。 子供たちがよく知ってる曲や、簡単に踊れるような歌を、体いっぱい使って、歌って踊ってくれる。 こういうとき、ちょっと恥ずかしがる娘も、ダンスは楽しそうにやってる。 「舞台のお手伝いをしてくれる子!!なんていうとき、手を挙げてくれたらいいのに(*^_^*) でも、自分なりに楽しんでいるのだから、余計なことは言えないね。 「上を向いて歩こう」を、手話と一緒に歌う。 初めてだけど、覚えやすいみたい、この歌詞の手話。 ちょっと潤んだ目で娘が、「きれいな歌ね」という。
「君と一緒に笑いたい、君と一緒に泣きたい、君と一緒に生きていたい」という歌詞のオリジナル曲で、
第1部のエンディングとなった。
第2部のミュージカルは、「虫の王国とミニ魔女ビビバン」というタイトルだった。 林の虫たちをいじめる小さな魔女ビビバンとその手下、カマキリ。 ビビバンを踏んづけて、小さくされてしまった人間のユキが、虫たちを助け、元通りに戻してもらうよう、
ビビバンにクイズ勝負を挑む。 ユキたちの勝利だが、ビビバンは約束を破り、ユキを洞穴の牢屋に閉じこめる。 優しいユキに友情を感じたカマキリが、ユキをかばおうとし、ビビバンの怒りを買う。 ユキを助けに来た虫たちがビビバンの魔法を奪い、助け出そうとするとき、洞穴が崩れる。
カマキリは、ユキとビビバンを命がけで救おうとし、みんなで命からがら逃げる。 虫たちはカマキリを友だちに迎え、魔法が使えなくなったビビバンも許して友だちになる。 友だちって大事だよね、ひとりぼっちじゃないんだよね、そういう内容のミュージカルだった。
小さな子供にもわかりやすいストーリーで、全身を使った演技に、会場の子供たちは真剣に見入っていた。 娘も、場面ごとに「このミュージカル、おもしろい!!」と、楽しんでいた。 最後に、カマキリが死にそうになった場面では、泣いていたらしい。 ハッピーエンドに終わって、盛大な拍手があがった。 カーテンコールの後、出演者が通路を通って、ホールの入り口へと消えていき、そのままお客様の送り出しを しながらの握手会が行われた。 思わず私、子供に戻ったように、一番好きなビビバン役のマキちゃんに、握手をしてもらった。 全身汗びっしょりのマキちゃんは、涙でいっぱいだった。 ドアのところでは、おみやげのジュースと、今日の歌のテープが配られていた。 最初から最後まで、子供たちが喜ぶ顔を見たくて、企画されているようなこのファミリーミュージカル。 2度目だけど、やはりとても感動した。(…決して、ジュースにつられたわけじゃないよ) 普段は、どんな公演をしてるんだろうか。今度、ファンレター、書いてみようかな。
子供ミュージカルの中では、文句なし、私が一押しの劇団。 ぜひ、機会があったら、見に行ってみて下さいね。
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