2000.6.18
もったいないもったいない
おはなしサークル・おひさま(6.18) 1年2組にて。

昨夜から、とっても不安になっていた。
子供たちが、ちゃんと聞いてくれるかな…。
リトミックのレッスンと違って、うまくいかないかもしれない。
緊張した私、朝食を取るどころじゃなくて、牛乳一杯飲んで出かけた。
学校に着いてみると、同じクラスのHさんが来てくれていた。
彼女も、おはなしサークル・おひさまに参加してくれるという。
初めてだし、まずは、私がやるところを見てほしいと思い、お誘いした。
教室の黒板に、「よみきかせがあるので、つくえをさげてください」と書いてある。
T先生にお願いしておいた通り、子供たちを指導してくれたらしい。
T先生、私に気がついて、外に出てきて下さった。
「今日はよろしくお願いします」なんて言われて、緊張いや増した。

教室では、子供たち、床に固まって座っている。
T先生から、今日の注意事項や私の紹介をされているみたい。
まるで試験の順番待ちをしてるような心境。
とうとう、先生の視線が、廊下にいる私の方へ。
もうすでに、汗びっしょりになりながら、教室に笑顔で入る。
幼稚園の仲良しサークル、かるがものメンバーのゆうちゃん、あやちゃんもいる。
娘、一番端に、ちょっと照れくさそうに座っている。
まずは、ごあいさつ。
自分の名前、サークルの名前、それから、今日の注意事項。
ついうっかり、自分のことを「先生」と言いそうになり、あわてて「しーちゃんのお母さん」と言い直す。
だめだめ…今日は、リトミックの先生じゃないわ(笑)
うちのクラス、ちょっと元気な子が多すぎて、じっとしてないって話も聞いてた私。
予想外に、みんながちゃんと座って、こっちを見つめてくれてるのに、嬉しくなった。
「それじゃ、手遊びをしましょう。グーは? じゃあ、パーは?」
リトミックでもしょっちゅうしている、「グーチョキパー」という手遊びをした。
これ、とっても心配だったんだよね。
小さい子はいいけど、1年生はどうかな…やってくれるかな、って。
でもみんな、一生けんめい、やってくれた。

さて…メインの読み聞かせ。
今日は、初めてということで、ちょっと短くて楽しいお話、「もったいないもったいない」を選んだ。
猟師に捕まった友達ウサギを助けるために、ウサギのハナピクが、助けにいくことにする。
友達のキツネが、姿を変えられるビスケットを作ってくれて、丸いビスケットを食べて、人間に化ける。
猟師に「手伝いに来た」と、嘘をつき、料理の手伝いをしながら油断させる。
でも、話しているうちに、ウサギだとばれそうになり、さあ大変!
…こういうお話。
くわしくは、今度、機会があったら読んでみてね。
この猟師、ウサギシチューを作ろうという怖い人なんだけど、なぜかユーモラスなの。
とってもけちんぼで、口癖が「もったいない」。
最初、ジャガイモを切っていたハナピクが、名前を聞かれ、「ハナピク」と答える。
「なんだかウサギみたいだな」と怪しまれ、ドキンとしたハナピク、ジャガイモのかけらを落としてしまう。
あわてた猟師、「もったいないもったいない」と言いながら、かけらを拾って食べちゃう。
食べてるうちに、疑ったことを忘れてしまう。
ハナピク、ようやく一安心。
これの繰り返しで、タマネギやニンジンを落っことして、猟師の疑いをごまかすという内容なんだけどね。
これ、娘が大好きなお話だった。
4,5歳だったと思うんだけど、私の実家にあった古い絵本、娘のために持ってきたのね。
普通に読むのじゃつまらないから、抑揚をつけたり、オーバーに読んだりしてた。
猟師の何度か出てくる口癖、「もったいないもったいない もったいないったらもったいない」のフレーズ。
早口に畳みかけるように言った時、娘、何度も声を立てて笑い転げた。
気をよくした私、それからその箇所が、どんどんオーバーになっていった。

子供たちの視線が、とっても真剣で、思わず汗だくになりながら、読み続けた。
娘に読んでるように、声を変えたり、抑揚をつけたりしたけど、どうだったかな。
「もったいないもったいない」のところで、ちょっとだけ笑いが出て、ホッと一息。
多分、子供たちも、緊張してたんだと思う。
私を知らない子供も、多かったと思うしね。
リハーサルで6分くらいだったお話、ひょっとしたら、もうちょっと、短かったかもしれない。
終わった時には、顔中、汗だらけになっていた。
楽しかったって言ってくれた子供たち。
もっと読んでほしいと言ってくれた子供たち。
終わったとたん、素の私に戻ってしまって、しどろもどろになりそうだったけど、でも嬉しかったな。
読み聞かせなんだけど、ところどころ、1人芝居をしてる気分だった。
お話、本を持たずにできるといいんだけどね…。
とりあえず、第1回目、成功!!!

2000.6.29
らっぱをふくと&へんなおてんき
おはなしサークル・おひさま(6.29) 1年2組にて。

2回目の読み聞かせ。ちょっとは緊張も解けてきた。
この日までに、何度か、学校に出てくることがあって。(PTAの役員関係なんだけどね)
クラスの子供たちも、ずいぶん、顔を覚えてくれたみたい。
ちょっとはリラックスして、聞いてくれるかな…。

今日のお話も、前回と同じ絵本の、「らっぱをふくと」と「へんなおてんき」。
絵本の表紙を見たとたん、Hくんが後ろから叫ぶ。
「こないだと同じ本だ!」
そうだよ…よく覚えてたね。
あれからもう、2週間くらい経つのに、何だか嬉しいな。
お話の内容は、やっぱり動物が出てくるお話。
キツネが作った「なんでも消しちゃうラッパ」を、オオカミに取られちゃった。
さあ大変…。
オオカミは、調子に乗って、周りのもの、なんでも消していっちゃう。
困ったキツネがひらめいて…。
という「らっぱをふくと」。
カエルのケロが、おやつのパンを買いに行く途中、風船で空に舞い上がった。
ついたところは、天気を作るアマガエルのお家。
アマガエルと一緒に、雨を降らせたり、雪を降らせたり、ついつい遊んじゃって…。
という「へんなおてんき」。
子供たちも、かなり緊張が解けたのか、おもしろいところで声を出してくれる。
今回は、先生もいなかったし、リラックスできたかな…。

時間になって終わったんだけど、先生がなかなか、やってこない。
仕方ないから、後ろに下げておいた机を前に戻させて、子供たちは自習の続き。
今日は、書き取りだった。ひらがなの「る」の字。
先生!なんて呼ばれて、思わず、先生になった気分(*^_^*)
「るふぃーって、どう書くの?」
わかんないけど、ポケモンにいるのかな…?
「るを書いて、ふを書いて、小さいいを書いて…」
そうしてるうちに、先生がやっと登場。
ちょっと楽しかった(*^_^*)

    
※ちなみに、『るふぃー』ってアニメのワンピースだったのね…(^^ゞ