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2000.4.29 |
遠距離を乗り越えて |
『緑の日』の今日、東京は、とてもいいお天気だった。 久しぶりの、夜の披露宴。 これからが、ウェディングに、一番いい季節よね。 春の夕方、レストランに集まってきたお客様は、北海道、東北…遠くは、海外の方までおられた。 17:30スタートから、少し遅れて、無事、スタート。 今日のカップル、お互いに北海道出身の新郎新婦だった。 高校の同級生みたい。 新郎は陸上部、新婦がなぎなた3段の腕前を持つ、スポーツマンカップル。 お客様全員の前で、誓いの言葉を読み、指輪を交換し合う、人前結婚式だった。 お二人とも、背が高く、とってもお似合いだった。 今日のリクエストは、Dreams Come True。 特に、場所の指定はないんだけど、適当に、ドリカムを盛り込んでほしいということだった。 ドリカムの曲なら、バラードもあるし、ピアノソロにしやすい。 会食のBGMにしてもいいんだけど、会食中って、新郎新婦、聴けないよね。 せっかくだから、ケーキカットや花束贈呈など、ここぞっていう時に弾いてあげたい。 それで、次の予定を立てた。 ☆ 新郎新婦の紹介(司会者)→「すき」 ☆ ケーキカット(新郎新婦)→「LOVE LOVE LOVE」 ☆ 会食のBGM→「うれしはずかし朝帰り」「Eyes To Me」など ☆ 両親へのプレゼント贈呈→「The Sigh Of Love」 ☆ 謝辞(新郎新婦)→「未来予想図U」 ドリカムの中でも、とってもメジャーで、しかも明るい曲を取り入れた。 いくらドリカムが好きでも、別れる歌はまずいもんね(*^_^*) 披露宴に移り、新郎新婦があらためて、入場。 お客様の間を回りながら、ごあいさつして、中央テーブルにつく。 まずは、新郎のごあいさつ。 これが、うちのレストランでの、通常の進行なの。 自宅でお客様をもてなすっていう、コンセプトを基に、いろいろ企画してるのね。 で、あるじ自ら、お客様に、ごあいさつするというわけ 挙式の時の、緊張しきった顔から、ちょっとだけリラックスした新郎。 続いて、司会者Hさんからの、新郎新婦の紹介。 プロの司会者さんで、もうずっと、コンビを組ませてもらっている。 出会いや、交際のきっかけなど、笑いを交えながら、話が進む。 新郎、大学院の卒業後、東京で就職して、その間、北海道との遠距離恋愛になったそうだ。 その後、新婦も上京して就職し、新居も東京らしい。 「新婦の一番好きなところは、どこですか?」 司会者の問いに、新郎、まじめに答える。 「えっと、こう見えても、けっこう女らしいんですね」 お友達の間から、(こう見えても…)って、クスクス笑いが聞こえる。 司会者も受けて、新郎に切り返す。 「今の発言は、なかったことにして…(会場、大笑い)。あらためて質問します。新婦の、一番好きなところは?」 新郎、苦笑しながら、丁寧に答える。 「彼女を、自分の一生かけて、守りたいと思ったところ、ですね。その気持ちは、今も変わっていません。」 会場から、温かい拍手がわき起こる。私も、思わず拍手。 いいな、このカップル。 こんな風に言ってもらったら、女冥利に尽きるというものよね。 距離を物ともしなかった、カップルだから言えることなのかもしれない。 こんな風に、とっても和やかでいいムードで終始過ごした披露宴だった。 これは、新郎新婦のお人柄だと思うんだけど。 新郎新婦の、それぞれのお母様が、同じテーブルに座られてて。 とても仲よさそうに、語らっておられるのが、印象的だった。 遠いとなかなか、遊びに行くのも大変だけど。 このまま、すてきな関係でいられそうだなと思える、ご両家だった。 お二人の笑顔が、とてもさわやかだった。 いつまでも、お幸せでありますように。 |
2000.5.10 |
おとうしゃん!!! |
一昨日、昨日と、キッズクラブのお仕事。 親子遠足があるということで、朝8:30amから入る。 この日のために、娘、まゆみママに、預かってもらうことになってた。 久しぶりに、ゆうちゃんと遊ぶのも、いいよね。 こういう時、持つべき物は、親子ぐるみの仲良しファミリー。 時間に出勤してみると、すでにあちこちから泣き声が響き渡っている。 初めて預けられる子も、たくさんいるのね。 大好きなお母さんに置いて行かれて、パニック状態の子がいっぱい。 昨日、慣らし保育で入って、顔を覚えてる子が、顔中涙とよだれでべたべたになってすごい状態。 人数が多いので、とっても小さな子と、ちょっと大きい子にグループ分けされ、保育の担当を決められる。 私が入った、大きい子グループにも、泣いてる子がいる。 忙しいよって、覚悟はしてたんだけど、最初から、ため息出ちゃうね(^^ゞ 午前中、好きなように遊び、それから体操・お歌をしてから、おやつ。 赤ちゃんグループがどうなってるのか、ホールにいるちょっと大きい子グループの私たち、知る由もない。 初めての子ばかり、赤ちゃんグループだったので、大変じゃないかと思っていた。 大きい子グループ、女の子がほとんどで、男の子が数人。 もう何度も、キッズに預けられてる子は、楽しそうになんだかんだと遊ぶ。 泣いてる子がいっぱいいると、どうしても、そっちに目が行ってしまって、おとなしく遊ぶ子には、目が届かないことがあるのね。 これ、仕方ないことだとは、思うんだ。 ちょっと大きいグループだと、近くにいる先生に、あーでもないこーでもないと、いろいろおしゃべりしてくれて、それはそれで、対処が大変になる(*^_^*) 同時に、あっちからこっちから、話しかけられてもねぇ…(^^ゞ それが、片言の日本語だったりすると、何を言ってるかわからなくて。 たぶん、普段聞いてるお母さんには通じても、他人はなんのことだか、わからない場合が多いと思う。 できる限り、目を見て聞いてあげることにしてるので、なかなか大変なことになる。 それでも、まとわりついてくる子は、かわいくて仕方がない。 複数の子に、1人の先生が対応するので、それなりにみんな、自己主張するのね。 「僕を見て♪ 私が一番♪」って感じ。 幸い、けんかがあまりなく、ほっとした。 けんかの仲裁って、どうしたらいいか、わからなくなる。 例えば、誰かがブロックで作ったおもちゃで遊んでるとする。 それに他の子が手を出した場合、まずはあとの子を、注意する。 でも、そこにあるおもちゃって、誰の物でもない、みんなの物なんだよね。 いくらその子が使ってるブロックだって、他の子だって、それを使って遊びたいことだって、あると思う。 手を出されて怒ることが、たびたびあるとね。 ついつい、使ってる子に、「みんな使いたいんだから、一つだけ分けてくれる?」って、口を出す。 ブランコやトランポリンなどの場合は、譲り合いができるけど、小さなおもちゃの場合、まず、うんとは言わない。 こういう時、どう対処したらいいのかな…。 泣き続ける子に対しても、どうしたらいいか、正直疲れてしまう。 抱っこしてやると泣きやむのなら、まだいい。(それだって、限度があるけど) 抱いてもなくし、おろしても泣くし、ほっといても泣くし…。 こういう場合、私、近寄るのがちょっと怖い。 ついつい、「いいかげんにしなさい!」って、怒鳴りたくなっちゃう。 ほんとに優しい保育者なら、そんなこと、しないんだろうけど…・。 普段、親に怒られたりすることが、あまりないんだろうか、って思う。 泣けばわがままが通るって言うの、考え物だよね。 自分の家ではそれが通るかもしれないけど、これから長い人生、まずそんなに甘くない。 幼稚園に行っても、ものすごく苦労するだろうなと思うと、小さい時のしつけって、ほんとに大事だなと思う。 お弁当を食べ、また遊び、グループの中でも大きい子は外遊び。 残った先生は、そろそろ、お寝むの時間の小さい子相手。 眠くなるとみんな、お母さんを思いだして泣いたり、ぐずり始める。 抱いてやり、ふとんに寝かせて、寝てしまうといいんだけどね。 眠いのに、寝れなくてぐずられると、こっちが泣きたくなってしまう。 いつも思うんだけど、こういう行事の時の保育の時間って、思いっきりのろのろと過ぎる。 自分が遊んでる時は、あっという間に夕方になるのにね。 1人、なんだか怒っちゃった子がいた。 何をするのにも、機嫌が悪くなってしまい、そのへんの物、け飛ばして歩いてる。 寝てる小さい子の近くに、ソフトブロックをけ飛ばし、さすがに先生に怒られる。 お迎えが遅いのに、いらだってるのか、話しかけても目つきが悪い。 「おかあしゃん!」 「もうすぐバス、帰ってくるよ。あとちょっとよ」と私。 「ヤダッ!!!」 …そんなこと、言われてもねぇ。 「おとうしゃんは、じてんちゃなの!」 「自転車に乗ってるの?」と私。 「そう!!!」 …うん、で、なんなのよ。 「おとうしゃん!」 「もうお迎えに来るよぉ」と私。 「ヤダッ!!!」 …だから、私たちには、どうしようもないってば。 何分かおきに、この会話、繰り返され、どうしてもまだお迎えが来ないとわかると、物に当たる。 ま、気持ちは分かるんだけどね。 時間の感覚、まだないじゃない? 時計を見ろっていっても、仕方ないことだし。 目に涙をいっぱいためて、「ママ…」って言う子にも、どうしてあげようもないよね。 こういう時、保育の仕事って、辛いなって思う。 私が、親子を引き裂いてるわけじゃないんだけど、子供には、そう思われるかもしれないもんね。 その分、お母さんを見つけた時の目の輝きは、心底、幸せそうだけど。 予定時間を30分くらいオーバーし、ようやく仕事が終わった。 急いでうちに帰り、まゆみママに電話。 「あんまりあわてなくて、ゆっくり来てね」 なんて優しい人でしょ。 自転車を飛ばし、まゆみママの家まで行き、チャイムを鳴らす。 迎えてくれたまゆみママの後ろに、ゆうちゃんやふみちゃんや、娘の顔が見えた。 あら…娘の口、とがってるじゃないの。 「なんではやくくるのよ!」 娘、うらめしそうに怒鳴る。 「そんなこと言ったって。早くなんかないよ」と私。 「もっとあそびたかったのに!!!」 そんなこと言ったって、2:00pm近くから、もう3時間も、遊んでるじゃないの。 「もっとおしごとしてればいいのに!」 思わず、まゆみママと、笑い出す。 ママが来ないって泣いてたころの方が、ずっとずっとかわいかったぞ(^^ゞ まゆみママの言葉に甘えて、一緒に遊びにきてたあきママと一緒に、お茶飲ませてもらうことにした。 |
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